院長のブログ

向精神薬の処方適正化に取り組みます。

増やすはよいよい、減らすはこわい

飲む薬の量が増えてしまったら、減らせばいいだけじゃないですか? 単純にそう言い切れたらどれだけ楽なことでしょう。 それができたら、向精神薬の多剤大量投与が問題になることなんてないでしょう。 一旦足してしまったら、引くことが難しいのが向精神薬な…

障害か、個性か

「セサミストリート」に自閉症のキャラクターが登場 提供元:HealthDay News 米国の長寿子供向け番組「セサミストリート」。 日本ではいつの間にかテレビ放送として見かけなくなってしまいましたが、愛嬌のあるキャラクターや関連グッズは街でよく見かけます…

ベンゾジアゼピン系への包囲網

睡眠薬依存、注意の改訂指示 厚労省 2017年3月22日 (水)配信朝日新聞 数年前から、外来で処方される向精神薬の数が制限されるようになりました。 しかも違反すると減収というペナルティがあるのです。 精神科医にとっては、収益に直結する強制性を持つ、非常…

その症状、勘違いしてませんか?

しばしば患者さんからお聞きするエピソードです。 「こないだ薬を飲み忘れたんですが、そうしたらドキドキしたりめまいがしたりして、急に不安が強くなって気分が悪くなったんです。 やっぱり私は薬を飲み続けないと病気が悪くなるんですね。」 ちょっと待っ…

風邪薬のことですが

今年はどうもインフルエンザの流行が早そうです。 それとどうもインフルエンザとは別に、微熱や咳が出る軽い感冒の方を多く見かけます。 まめに手洗い、うがいをして、お互い気をつけましょう。 咳や鼻水が出てしまうと「かぜをひいてしまった、とりあえずか…

たくさんの薬を長期に渡り飲み続けると、病気が増えることがあります

「先生、調子悪いんです」「それじゃあお薬でも出しておきましょう」 よくある会話です。 「先生、まだ調子悪いんです」「それじゃあお薬を追加してみましょう」 そうやっていつの間にかお薬が増えて行きます。 長期に渡り向精神薬を服用すると依存を生じる…

夢を見ないという悩み

最近、複数の患者さんから立て続けに「夢を見なくなってしまいました」という相談を受けました。 ちなみにここでの夢とは睡眠中の夢のことです。 それも皆さんとても残念そうに仰られるのです。 現実の生活では面白いことがないので、せめて面白可笑しい夢で…

私は病気じゃない

精神科の診療において、患者さんが、自分が病気であると認識する「病識」に関する問題が浮上することがあります。 通常、気になる症状があったり、検査で異常が見つかったりして、病気であると診断されます。 そしてその結果を受け入れ、治療契約が結ばれ、…

それは本当に薬ですか?

「薬になる」と言いますが、一般的に薬とは辛い症状を改善するなど体にとって良い作用を及ぼすもののことを言いますよね。 ここにAという錠剤があるとします。 Aは1日に1錠飲んだだけでは効果が出ません。適量とされる2錠から4錠飲むと60%の人に効果…

なぜ薬漬けになってしまうのでしょう?

そもそもなぜ薬漬けになってしまうのでしょうか。 しばしば耳にする俗な話として、「医者が製薬会社と癒着して薬をたくさん出して儲けようとしている」というものがあります。 昔々はいざ知らず、薬を出すほど儲かるなどと考えている精神科医に、私が働き始…

ベゲタミン®A・B配合錠の販売が中止されます

私が向精神薬の減薬に取り組もうと思ったきっかけの一つにこのお薬の存在があります。 強力な鎮静、催眠作用を持っているため鎮静薬として便利だからでしょうか、最後の切り札になるからでしょうか、特に統合失調症の経過の長い患者さんに多く投与されている…

精神科に対するイメージ

精神科を受診するまでの心理的な抵抗感、つまり精神科の敷居は段々と低くなっています。 その証拠として、精神科の外来通院患者数は年々増えています。 病気への偏見がなくなり、適切な治療が受けられるということはとても良い傾向だと思います。 しかし、病…