「向精神薬処方適正化宣言」病院のブログ

広島県廿日市市にある精神科病院、友和病院院長が管理してます

風邪薬のことですが

今年はどうもインフルエンザの流行が早そうです。

それとどうもインフルエンザとは別に、微熱や咳が出る軽い感冒の方を多く見かけます。

まめに手洗い、うがいをして、お互い気をつけましょう。

 

咳や鼻水が出てしまうと「かぜをひいてしまった、とりあえずかぜ薬をもらっておこう」と思いがちです。

でもちょっと待ってください、それ本当にかぜですか?

患者さんの中には毎回の診察でかぜ薬を下さいと要求される方がおられます。

でもそんなにいつもかぜをひいているということがあるでしょうか?

ひょっとしたら何かアレルギーをお持ちかもしれません。

一度そういう視点で診察してもらいましょう。

 

それと実は、かぜ薬にも依存があるのです。

かぜ薬は眠気を催すことがあるので注意が必要ですが、逆にそのぽあーんとする意識状態が癖になってしまう人がいるようです。

これはかぜ薬の不適切な使い方です。

かぜ薬が手放せない方はご注意を。

 

たくさんの薬を長期に渡り飲み続けると、病気が増えることがあります

「先生、調子悪いんです」「それじゃあお薬でも出しておきましょう」

よくある会話です。

「先生、まだ調子悪いんです」「それじゃあお薬を追加してみましょう」

そうやっていつの間にかお薬が増えて行きます。

 

長期に渡り向精神薬を服用すると依存を生じるばかりか、薬の種類によっては「過感受性精神病」という別の病気を作り出してしまうことがあります。

これは脳で薬が作用する部位である「受容体」と呼ばれるものが、服薬する前より増え、薬に対して敏感に反応してしまうようになった状態です。

こうなってしまうと少し薬を減らしたり、飲み忘れたりしてもすぐに症状が悪化します。

ここでよくある勘違いが、「薬を減らしたから元々の病気が悪くなってしまった、私は薬が手放せないのだ」と短絡的に思ってしまうことです。

さらに厄介なのが、薬の量を元に戻してもなかなか症状が改善しないことです。

以前に飲んでいた薬の量より増え、さらにそのことで過敏性が強まり、最終的には薬が効かなくなるというような悪循環を生み出します。

いくら薬を増やしても改善が乏しい「治療抵抗性」と呼ばれる病状の方の中に、少なからず過感受性精神病の方が含まれていると言われています。

 

なので薬を自己判断で勝手に中止することは非常に危険な自殺行為です。

薬を減らしたい時、やめたい時は、主治医、専門の医師に必ず相談しましょう。

 

 

 

霧の深い朝でした

今朝の佐伯地区は、霧が深かったです。

そのせいか渋滞気味でした。

こんな日は、運転に気をつけましょう。

 

f:id:yuwa-hosp:20161115170646p:plain

広告を非表示にする