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「向精神薬処方適正化宣言」病院のブログ

広島県廿日市市にある精神科病院、友和病院院長が管理してます

ベンゾジアゼピン系への包囲網

睡眠薬依存、注意の改訂指示 厚労省

 
2017年3月22日 (水)配信朝日新聞
 
数年前から、外来で処方される向精神薬の数が制限されるようになりました。
しかも違反すると減収というペナルティがあるのです。
精神科医にとっては、収益に直結する強制性を持つ、非常に画期的な出来事だったと思います。
さらに昨年からは、その数が抗精神病薬抗うつ薬についてさらに減らされています。
このたび厚労省は、製薬関連団体に対して、ベンゾジアゼピン(BZ)系という薬に対して、「承認用量の範囲内でも、薬物依存が生じる。漫然とした継続投与による長期使用を避けること」などと使用上の注意に明記することを求めています。
対象となる薬はなんと44種類もあるそうです。
徐々に、そして確実にBZ系への包囲網が狭まりつつあります。
長期に使用して依存は生じてないですか?今一度ご確認を。
 
 

その症状、勘違いしてませんか?

しばしば患者さんからお聞きするエピソードです。

「こないだ薬を飲み忘れたんですが、そうしたらドキドキしたりめまいがしたりして、急に不安が強くなって気分が悪くなったんです。

 やっぱり私は薬を飲み続けないと病気が悪くなるんですね。」

ちょっと待ってください!

病気や薬の種類、ストレスの度合いなど条件にもよりますが、理論上、1回もしくは1日くらい薬を飲み忘れたからと言ってすぐに病気が再燃するなどということは考え難いです。

ひょっとするとそれは、「離脱症状」と呼ばれるものかもしれません。

つまり体が薬物依存の状態になってしまっており、ちょうどアルコール依存症でアルコールが体から抜ける時に汗が出たり、震えたりという離脱症状が出るのに似ています。

治療を受け始める前の精神症状が出るというより、自律神経に関係した症状が出やすいです。

人によっては感冒に似た症状だったりします。

ある一定の濃度で薬の血中濃度が保たれていて、それが長期間続くと、いつの間にか体にとって普通の状態になってしまい、むしろ薬がないことの方が体にとって異常な状態になってしまうのです。

この状態は通常1,2週間断薬することで元の状態に戻りますが、人によってはもっと長引きます。

その間、苦しい思いをする羽目になるかもしれませんが、その苦しみを軽減する上手な減らし方もありますので、勝手な減薬、断薬はせず、専門家に相談しましょう。

 

 

 

風邪薬のことですが

今年はどうもインフルエンザの流行が早そうです。

それとどうもインフルエンザとは別に、微熱や咳が出る軽い感冒の方を多く見かけます。

まめに手洗い、うがいをして、お互い気をつけましょう。

 

咳や鼻水が出てしまうと「かぜをひいてしまった、とりあえずかぜ薬をもらっておこう」と思いがちです。

でもちょっと待ってください、それ本当にかぜですか?

患者さんの中には毎回の診察でかぜ薬を下さいと要求される方がおられます。

でもそんなにいつもかぜをひいているということがあるでしょうか?

ひょっとしたら何かアレルギーをお持ちかもしれません。

一度そういう視点で診察してもらいましょう。

 

それと実は、かぜ薬にも依存があるのです。

かぜ薬は眠気を催すことがあるので注意が必要ですが、逆にそのぽあーんとする意識状態が癖になってしまう人がいるようです。

これはかぜ薬の不適切な使い方です。

かぜ薬が手放せない方はご注意を。